#1 大倉直之【19期生】
私とSFC
私がSFCに入ったのは小学2年生の頃、きっかけは仲の良かった友達の影響でした。当時は子供の人数も多く、Jリーグの創設期にあったため、申し込みをしてから入団するまでに時間がかかったことを覚えています。
SFCに入ってからというもの、私の生活は常にサッカーとともにありました。友達と遊ぶ時はサッカーかサッカーゲーム、話す話題はJリーグやSFCのこと、新たに出来る友だちはみんなサッカー仲間。SFCとの出会いが今後の自分の人生をここまで左右することになるなんて、当時は全く考えていませんでした。試合での思い出もたくさんあります。嬉しかったことも悔しかったことも、思い出として残っているのはSFCでの出来事ばかりです。
コーチとしてSFCに戻ってきた大学時代
中学三年生で卒団し、その後は高校の部活でサッカーをしていた私ですが、高校を卒業すると、次はコーチとしてまたSFCでサッカーに関わることとなりました。大学卒業までの4年間、そしてその後も含めて合計7年間コーチを務めさせていただき、SFC流のサッカー魂を伝えていくことに喜びとやりがいを感じることができました。
信頼を得るために共に汗をかくこと
小学生から中学生までの選手時代、そしてコーチとしての経験を通して、SFCでの日々は私の人生にとって大きな財産となりました。サッカーの技術はもちろんですが、それ以外にも「礼儀」、や「あいさつ」、「忍耐力」など、人として生きていくうえで必要なことを数多く学ばせていただきました。中でも、私が考えるSFCの最大の魅力は「サッカーの楽しさを伝える」ことだと思います。
それは特にコーチ時代を通して強く感じたことでした。技術が高い子だけでなく、そうでない子も楽しむことが出来ること、それをコーチたちが全身全霊で伝えていく。「サッカーはそこまで得意じゃないけどSFCでやるサッカーが楽しい、SFCのコーチと話すことが楽しい、SFCの友達と一緒にやるのが楽しい」そんな声が聞こえたとき、SFCでサッカーに関わることが出来て本当によかったなと感じました。
サッカーという一つのスポーツを通して、個性が生まれ、笑顔が生まれ、仲間たちとの絆が生まれる。その手助けを選手と同じ目線をもったコーチたちが行っていく、そこがSFC最大の魅力だと思います。
今、私は高校でサッカー部の指導者も行っています。しかし、今でもSFCで学んだことが常に自分の指導の原点にあります。
「偉そうなことを外から言っているだけの指導者ではなく、一緒に汗をかけ!一緒にプレーしろ!そうじゃないと選手の信頼は得られない」
澤井コーチが若手コーチにいつも言っていた言葉です。この言葉の持つ意味が、今ではすごくよくわかります。この教えの結果、子どもたちと同じ目線で物事を考えられるコーチがSFCにはたくさんいるはずです。
そんなコーチたちに教わるから子供たちは楽しいんです。個性が磨かれて成長できるんです。夏合宿のリズムダンス、レクリエーション、何ですかあれ。めちゃくちゃ面白いじゃないですか。振付師でもないコーチたちがおのれの笑いセンスだけを頼りに必死にダンスを作るんです。それを子どもたちも大声出して一生懸命やって。。。
それでサッカーが上手くなるんですか?足が速くなるんですか?って。いいえ、なりません(笑)
そしてリズムダンスが上手かったチームは盛大に表彰までされる!最高じゃないですか!?そんなことにここまで力を入れるサッカーチーム、なかなか無いですよね。
人間的な魅力を高めるSFCイズム
SFCはそんな過程の中で、子どもの個性を引き出し大切にしたいんです。何でもいいからその子が輝ける場所を与えたいんです。
その一心でSFCはそれを伝統として守り続けてきました。それが「SFCイズム」ってやつですね。そのイズムこそが人間的な魅力を高めるSFCという環境の源ではないかなと思います。
「コーチの人間力を鍛えることが子どもたちの成長や、やりがいにつながっていく、だからお前たち自身が常に楽しそうに、そして魅力あふれる指導をしていかなくちゃだめだ」
常にそう言われて成長してきたコーチたちのもと、これからも子どもたちが生き生きとサッカーを楽しめる、そんな場がSFCであってほしいと願っています。
後輩たちに伝えたいこと
みなさんがいて今のSFCがあります。そしてSFCの存在はこれまでのみなさんの人生形成の一部となっているはずです。この長い歴史を繋げていくことこそ私たちにできる数少ないことなのかもしれません。
パッと思い返してみたとき、みなさんの頭にはSFC時代のどんな思い出が浮かびますか?その思い出を誰かと共有出来たら、それはもっともっといい思い出に深化していくと思います。是非これからもその思い出と、それを笑いながら語りあえる仲間を大切にしてください。
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